くまたぬきです。あけましておめでとうございます。お正月は1/1から晴れていたのですが、何となく正月は天文する気になれず、2021年の初観測は1/2になりました。年末年始でネットサーフィンやら自分でいろいろ実験したりやらで、PHD2を使ったオートガイドとsharpcap、ASPSを使ったplate solvingを勉強。早速試してみました。結果、
1. オートガイドは一応成功。ただ、前から気になっていた赤緯側のガタツキの影響か赤緯側のガイドが時々大きく乱れることがわかった。
2. plate solvingは、solvingには成功したものの、中心に対象物をリターゲットするのは失敗。
それぞれいろいろ試行錯誤。
オートガイドは、赤経側は極めて優秀。おおむね数秒以内に収まっていました。赤緯側は赤経側よりもややガイド量も大きく動いていた感じで最初はそこそこだったものの、数分に一回大きく10秒以上乱れる状態が数十秒続いていました。ピンと来たのが前から気になっていた赤緯軸のガタツキ。メンテしてもらった時の不良なのか、使い始めてからの私のミスによるものなかは不明。とりあえず、ガタツキをなくすため、ネットでEMシリーズの分解写真などを勉強して、カバーとギアが一体になっていることを知り、カバーの位置を変更。とりあえず、ガタツキはなくなり、モータも高速回転でも異音はせず。次の観測でお試しです。
plate solveは、明らかにsharpcapが課題を認識していないのが原因。そもそも設定したときに、com1がないとかアクセス拒否されたとかメッセージが出てるし。いろいろ試した結果、自動導入に使っているステラリウムが直接シリアル制御でcom6を使って架台を制御していることが判明(って自分で設定したんだけど)。どうやら、
・ステラリウムとsharpcapの両方から架台を制御するためには、直接制御ではなくASCOMのPOTHドライバを使ってハブのように使う必要がある
・ASCOMのドライバはcom6を指定できない(?)
模様。ということで、POTHドライバをインストールし、現在COM6になっているポート番号をCOM1に変更するなどしたあと、ステラリウムをASCOM制御に変更。とりあえず、ステラリウムの架台制御は成功、sharpcapの設定でもエラーは出なくなった。
ということで、準備はできたので、次回このふたつを試してみます。
本日の写真はPHD2のオートガイドを初めて適用したM42。2分露出でもちゃんと星が丸くなっていることに感動。これはいい。ちなみに輝星がえらく大きくなっているのはアクロマート屈折を使っているにも関わらずIRをカットしないと思われるCBPフィルタしか使わなかったためと思われます。たぶんIRカットフィルタもかませば、星の肥大化はなくなるはず。次回試してみます。でも、これはこれで味わいあるかも。CBPフィルタはQBPフィルタに比べてやはり青がよく出るみたい。これはこれで銀河や青い星雲に使っていこうと思います。夏の三裂星雲が楽しみ。