くまたぬきの星空

今はまっているもの。何十年かぶりに再開した天体観測、そして芝刈り。どちらも未熟ですが、ブログで日々の成長を記録します。

くまたぬきのオートガイド 完結編と新たな課題

 くまたぬきです。昨晩も良い天気で、夕方から深夜1時くらいまで撮影していました。ほとんどリモートで撮影できるようになって、ホクホク。NHKの「麒麟がくる」も炬燵に入ってぬくぬく状態で視聴できました。家族からは、「それって天体観測なの?」と言われていますが、いいんです。これぞオジサンの天体観測。

 昨日はまず、再調整した架台のモータが時々回らなく原因を探ること。だったんですが、設置して鏡筒バランスをとっているときにあっさり閃いてしまいました。いつも通り設置してクランプを緩めると接眼部側に鏡筒が倒れてきたので

「接眼部につけている冷却CMOSカメラが重すぎて赤緯回転時に負荷がかかりすぎているんじゃね?」

なんで今まで気が付かなかったのか。今まではこれでも動いてましたからね。ということで、接眼部を上に持ってくるようにして設置。その結果、この日は一度もモータが空転することなくばっちり制御できました。

 この日は前回学んだplate solveを目いっぱい活用。いつもは明るい星をまず手動で導入してピントと位置を合わせ、それから自動導入していました。でも最初の明るい星の導入に結構手間取っていました。ファインダ使ってもそこそこずれちゃいますもんね。でも、今回は適当な写野でそこそこピントを合わせ、plate solve実行。得られた位置をステラリウムに教えて明るい星を自動導入。1回誤検出したものの、2回目であっさり成功。こりゃ便利だ。

 この日はまずおうし座のクリスタルボール星雲NGC1514を撮影。前回のM1かに星雲が若干露出オーバー気味に感じたので、ゲイン100に落としてみました。星雲の濃淡、外側のかすかな広がりもとらえることができました。

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2021年1月10日 18:30:50~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 続いて、定番のM42。やはり大口径の長焦点で撮ると迫力ありますね。ちょっと赤みが足りないかな、と思ってすこし赤を強調。ほんとはよく雑誌に載っているようなピンク色にしたかったんだけど。

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2020年1月10日 21:23:38~ 120秒×10フレーム(総露出20分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 前回のM81に続いて、M82も撮ってみました。中央のバーストも撮れました。やはりいままでより露出時間が長いためか、細部まで写りますね。

  

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2021年1月10日 23:11:59~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 最後に、ちょっと小さめの銀河M109です。こういう暗めの銀河の撮影テクニックがまだまだです。とりあえず写した、という感じ。これから春の銀河撮影に向けて、試行錯誤したいと思います。

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2021年1月10日 23:56:34~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 いろいろ撮りましたが、新たな課題も見つかりました。どの写真もそこそこくまたぬき的にはうまく撮れているのですが、画像を拡大してみると星像がちょっと伸びているんですよね。点像にはなっていない。オートガイドの設定調整にまだ改善の余地があるのか、はたまた別要因か。ネットにはPHD2の情報がいろいろ転がっているようなので、設定をいろいろいじって試してみたいと思います。

 深夜1時ころにはしし座も北斗七星もだいぶ昇ってきています。もうすぐ春ですね(気が早いか、、、)