くまたぬきの星空

今はまっているもの。何十年かぶりに再開した天体観測、そして芝刈り。どちらも未熟ですが、ブログで日々の成長を記録します。

くまたぬきのカリフォルニア

 くまたぬきです。このところ雨や月明かりで天体観測はごぶさたです。その間に着々と機材だけがそろっていきます。ED70SS用の電動フォーカサー、そしてもうすぐCMOSカメラにカメラの望遠レンズを装着する機材が到着します。くまたぬきの主力カメラは1インチCMOSのZWO社ASI533MCproなのですが、これだと大型の散光星雲などがED70SSにレデューサーをつけても画面いっぱいになってしまいます。M31アンドロメダ星雲も画面いっぱいいっぱいです。それはそれで迫力があってよいのですが、くまたぬき的にはもう少し星野の中に浮かんでいる写真にしたい。そう思っての準備です。ちなみに、ちょっと前ですが、NGC1499カリフォルニア星雲を撮った時の写真です。

f:id:kumatanuki375:20210128185302j:plain

2020年11月16日 21:53:50~ 180秒×11フレーム(総露出33分) ED70SS+レデューサー ASI533MCpro gain=200、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 ED70SS+レデューサーで焦点距離280mmなので、カメラレンズ70~200mmくらいで撮るといい感じになるかな?と期待しています。ちょうど、義父の形見の望遠ズームレンズ70-300mmを持っているので、ちょっとF値は暗めですが、一度ためしてみたいと思います。ただ、カリフォルニア星雲はくまたぬきの庭からはもう撮れない位置になっているので、オリオン座の星雲あたりで試してみるかな、と。成功したら、またアップします。

 

#くまたぬきはアメリカに行ったことがありません。カリフォルニアってこんな形なのかしらん?

くまたぬきのおさるさん


 くまたぬきです。昨晩から曇りがちで、この週末は雨模様です。元々月も明るくなってくることからあまり天文日和ではないな、と思ってました。こういうときこそ、おうちで画像処理の勉強などすればよいのですが、なかなか腰が重くってできてません。在宅勤務続きで、時間はいっぱいあるのにね。がんばれ、くまたぬき。

 一昨日、くまたぬきに幸運の女神が舞い降りました。ちょっとご機嫌です。今年は幸先がよいです。一年間、いいことがたくさんありますように。

 今日の写真は、1/17に撮影したNGC2174、通称「モンキー星雲」です。ちゃんとおさるさんの顔になることころがすごい。最近は、オートガイドで長時間露出、ゲインは抑え目、が定番になってきました。

f:id:kumatanuki375:20210122195933j:plain

2021年1月17日 20:37:09~ 300秒×12フレーム(総露出60分) ED70SS+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

くまたぬきの馬頭星雲


 くまたぬきです。先週木、金と晴れていて、天体観測日和だったのですが、仕事の関係で準備ができず、スキップしていました。次はいつ晴れるかなーと思っていたら、昨日何とか晴れてくれました(途中、雲がでてきたけど)。昨日は、オリオン座に注目。ずっと撮ろう撮ろうと思っていてなぜか十分に時間をかけて撮っていなかった馬頭星雲をやっと撮れました。それが、こちら。

f:id:kumatanuki375:20210118185931j:plain

2021年1月17日 21:12:55~ 300秒×12フレーム(総露出60分)ED70SS+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QBPフィルタ 自宅庭にて

 馬頭のところと火炎星雲がくまたぬき的にはうまく撮れました。赤い星雲の濃淡もなかなかよく出たと思います。QBPフィルタを使っているせいか、青い星雲は今一ですね。オートガイドのメリットを享受すべく、今回は5分露出をスタックしました。星像もあんまり乱れていないと思います。今度はMT-160で馬頭の暗黒星雲を拡大してみたいです。

くまたぬきの懸賞生活 その1

くまたぬきです。緊急事態宣言が発令され、くまたぬきの趣味の一つの芝刈りを控えるようになりました。芝刈り代が浮くので、現在天文機材を物色中です。今はカメラレンズを使った焦点距離が少し短めの天体撮影を検討中です。相変わらず金欠です。

 ところで、今日はくまたぬきの緩いライフワークのひとつ(?)である懸賞応募で今年初めての当選がありましたので、うれしさのあまりのアップです。それがこちら。


f:id:kumatanuki375:20210116152431j:image



f:id:kumatanuki375:20210116152524j:image

丸美屋のお茶漬けのキャンペーンで、Wチャンス賞(月600名当選)が当たりました。800円分くらいかな。本命のお米は外したものの、このところ在宅勤務で引きこもっていた上にちょっと鬱々していたので、少しほんわか幸せになりました。今年も懸賞生活がんばります!!!

くまたぬきのオートガイド 完結編と新たな課題

 くまたぬきです。昨晩も良い天気で、夕方から深夜1時くらいまで撮影していました。ほとんどリモートで撮影できるようになって、ホクホク。NHKの「麒麟がくる」も炬燵に入ってぬくぬく状態で視聴できました。家族からは、「それって天体観測なの?」と言われていますが、いいんです。これぞオジサンの天体観測。

 昨日はまず、再調整した架台のモータが時々回らなく原因を探ること。だったんですが、設置して鏡筒バランスをとっているときにあっさり閃いてしまいました。いつも通り設置してクランプを緩めると接眼部側に鏡筒が倒れてきたので

「接眼部につけている冷却CMOSカメラが重すぎて赤緯回転時に負荷がかかりすぎているんじゃね?」

なんで今まで気が付かなかったのか。今まではこれでも動いてましたからね。ということで、接眼部を上に持ってくるようにして設置。その結果、この日は一度もモータが空転することなくばっちり制御できました。

 この日は前回学んだplate solveを目いっぱい活用。いつもは明るい星をまず手動で導入してピントと位置を合わせ、それから自動導入していました。でも最初の明るい星の導入に結構手間取っていました。ファインダ使ってもそこそこずれちゃいますもんね。でも、今回は適当な写野でそこそこピントを合わせ、plate solve実行。得られた位置をステラリウムに教えて明るい星を自動導入。1回誤検出したものの、2回目であっさり成功。こりゃ便利だ。

 この日はまずおうし座のクリスタルボール星雲NGC1514を撮影。前回のM1かに星雲が若干露出オーバー気味に感じたので、ゲイン100に落としてみました。星雲の濃淡、外側のかすかな広がりもとらえることができました。

f:id:kumatanuki375:20210111122503j:plain

2021年1月10日 18:30:50~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 続いて、定番のM42。やはり大口径の長焦点で撮ると迫力ありますね。ちょっと赤みが足りないかな、と思ってすこし赤を強調。ほんとはよく雑誌に載っているようなピンク色にしたかったんだけど。

f:id:kumatanuki375:20210111123128j:plain

2020年1月10日 21:23:38~ 120秒×10フレーム(総露出20分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 前回のM81に続いて、M82も撮ってみました。中央のバーストも撮れました。やはりいままでより露出時間が長いためか、細部まで写りますね。

  

f:id:kumatanuki375:20210111124036j:plain

2021年1月10日 23:11:59~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 最後に、ちょっと小さめの銀河M109です。こういう暗めの銀河の撮影テクニックがまだまだです。とりあえず写した、という感じ。これから春の銀河撮影に向けて、試行錯誤したいと思います。

f:id:kumatanuki375:20210111124626j:plain

2021年1月10日 23:56:34~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=100、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 いろいろ撮りましたが、新たな課題も見つかりました。どの写真もそこそこくまたぬき的にはうまく撮れているのですが、画像を拡大してみると星像がちょっと伸びているんですよね。点像にはなっていない。オートガイドの設定調整にまだ改善の余地があるのか、はたまた別要因か。ネットにはPHD2の情報がいろいろ転がっているようなので、設定をいろいろいじって試してみたいと思います。

 深夜1時ころにはしし座も北斗七星もだいぶ昇ってきています。もうすぐ春ですね(気が早いか、、、)

くまたぬきのオートガイド 成功編、そして微妙なplate solveの結論

 くまたぬきです。調整に出していた赤道儀が戻ってきました。内部でギアのネジが緩んでいたようで、再調整、増締めしてもらってガタツキはなくなりました。そこで、一昨日、昨日と快晴だったので、2夜連続で試してみました。結論から言うと、オートガイドは大成功。plate solveは微妙な結論、、、、

 まずはオートガイド。下のスクリーンショットがガイド途中の状況です。

f:id:kumatanuki375:20210110120700p:plain

オートガイドの状況。赤経は2秒以内、赤緯に至っては1秒以内の補正

 素晴らしいですね。特に赤緯。極軸をしっかりあわせたこともあるんでしょうけど、ほとんどズレていません。やっと私もオートガイドがちゃんとできるようになりました。早速長焦点のMT-160+レデューサー(750mmくらい)で1枚あたり120秒かけて撮ってみました。

f:id:kumatanuki375:20210110122001j:plain

【M1】 2021年1月9日 20:18:35~ 120秒×30フレーム(総露出60分) MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=150、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 まずはM1。わたくし的にはすごい。フィラメントがばっちり。ちょっと感動しました。今までは1フレーム15秒から、せいぜい30秒(しかも30秒にすると星が流れる)だったのですが、120秒かけてもあまり流れない。一気に写真の質があがりそうな予感。やっぱり、露出時間は重要ですね。これまでは、露出短めゲイン多めだったのですが、露出長めゲイン低めの方が質のよい写真が撮れそうです。

f:id:kumatanuki375:20210110122759j:plain

2021年1月9日 22:48:14~ 120秒×30フレーム(総露出60分)MT-160+レデューサー ASI533MCpro gain=150、-20度 QuadBPフィルタ 自宅庭にて

 次はM81です。以前投稿したものより圧倒的に渦巻きの腕の部分、暗黒星雲の部分が出ていると思います。銀河を撮るのが楽しみになりました。QuadBPフィルタは銀河には向かない、ということでしたが、くまたぬきの家のように、光害がそれなりにある場所では光害カットの効果の方が顕著なようです。

 続いてplate solve。SharpCapとASCOMを最新化してDeviceHubを使ってAdvancedLX200ドライバを使って制御してみました。結果、ステラリウムからの制御はできる(ただし、若干不安定)けれども、SharpCapからはplate solveはできるが望遠鏡制御はやはりエラー。どうも望遠鏡制御のコマンドがドライバ側で対応していない?そんなわけで、plate solveからのターゲット中心導入はあきらめました。しばらくドライバ更新を待ちます。その代わり(?)と言ってはなんですが、plate solveを使って手動で導入すると、そこそこ便利だということに気が付きました。具体的には、

1.望遠鏡を明るい星の方に向けて、ピント合わせ。

2.とりあえず、明るい星の赤経赤緯を望遠鏡の架台に教えてステラリウムと同期をとる。

3.ステラリウムで撮影したい対象を導入

4.微妙に対象が中心からずれているとき、対象がうまく入らなかったときは、plate solveで赤経赤緯を導出

5.導出した赤経赤緯をコピペし、ステラリウムに教えて望遠鏡の架台と同期

6.ステラリウムで撮影したい対象を再度導入

7.撮影対象が中心にくる

という感じです。自動でやることを手動でやる感じですね。まあ、そんなすごいテクニックではなく、普通ではありますが、わたくし的には目からうろこ。少し時間はかかるけど、コントローラで微調整する場合に比べて、家の中からリモートでできるのがうれしい。今の時期のように外が恐ろしく寒いときには外に出たくないという、ものぐさ天体観測なので。

 ということで、plate soloveは一応使えるめどがたったけど、最後は手動で導入するという微妙な結論でした。

 とりあえず、これで撮影の質が上がりそうです。ただ、再調整してもらった架台が時々調子悪くなって、赤緯のモータが空転する現象が何回かありました。ネジの締めすぎ?なのか、赤緯側の鏡筒バランスが悪かったのか、そもそも過積載でトルクが足りなくなったのか再度原因追及が必要なようです。今日も晴れるみたいなので、確認したいと思います。

5.

 

くまたぬきのオートガイド 検証編(というか、失敗編)


 くまたぬきです。前回、オートガイドで赤緯が暴れる件とsharpcapのplate solveの対策を実施しましたが、その検証編です。タイトルからわかるように、2つともあえなく失敗、、、、

 オートガイドですが、赤緯軸のガタツキをなくしたら、懸念していたモータとギアのかみ合わせがきつくなったようで、自動導入途中でモータが動かなくなる現象が発生。また、少しかみ合わせを緩くしたら、今度はやはり定期的に赤緯軸が暴れる現象が発生。いろいろかみ合わせを変えてみましたが、数分から十数分でやはり赤緯が暴れる。冬の寒さと相まって心が折れました。あきらめて、夜中に赤道儀を改造してもらったショップに連絡。翌日、快く点検していただけることになりました。ということで、赤道儀はショップに送ってしまったので、しばらく星空観測はなしです。画像処理の勉強期間にします。

 sharpcapのplate solveは、ASCOMのPOTHを使ってステラリウムの制御との共存を実現し、ステラリウムからの制御はできたものの、sharpcapからの赤道儀制御はできず。plate solve自体は成功するものの、対象のリターゲット制御はうんともすんとも言わず。これまた原因不明、、、一瞬「この赤道儀はmoveコマンドをサポートしていないよん」というメッセージが出たような気がしたが、わからず。もしかして、Advanced LX200じゃだめなのかしらん。でもGeneric LX200は64bitサポートしていないらしいし。ここら辺を調べる気力がないまま、赤道儀をショップに送ってしまったので、以降の検証は赤道儀が戻ってからとなりました。ネットでいろいろ調べてみるとMTS3はLX200GPSで動くとの情報もあり、今度試してみる予定。しかし、昔はこういうの楽しんでたんだけど、歳をとると、だんだんめんどくさくなっている自分がいることにちょっと萎えた。気力が落ちてるのかなあ。

 というわけで、失敗だらけのオートガイド、plate solveでした。次回に期待。

 今日は、去年の秋に撮影したM31です。そこそこいい感じ。でもちょっと暗いかな。

f:id:kumatanuki375:20210106173834j:plain

2020年11月8日 ED70SS+レデューサー LPS-P2フィルタ ASI533MCpro gain=200 -20度 自宅庭にて